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貸借対照表とは、企業のある一時点における財政状態を明らかにした報告書です。資金をどのように調達(調達源泉)し、どのように運用(運用状況)しているかを示しています。必ず資産合計と負債と純資産の合計は一致(バランス)するため貸借対照表は、balance sheet(バランスシート)といいます(B/S:ビーエス)。
一方で、損益計算書とは企業の一会計期間の経営成績を明らかにした報告書です。ある会計期間に発生した収益と費用、及び収益と費用の差額である当期純利益(費用のほうが大きければ当期純利益はマイナスとなり当期純損失)を示しています。損益計算書は通称、P/L:ピーエル(profit and loss statement)と呼びます。
貸借対照表がある一時点のストックの概念であるのに対し、損益計算書はある一定期間のフローの概念です。
前期末貸借対照表の純資産に当期損益計算書の当期純利益を足すと、当期末貸借対照表の純資産になります。(株主資本等変動計算書で計算される配当や増資などは考慮していません。配当がある場合は、前期末純資産に当期純利益を足して配当を差し引くと当期末純資産となります。)
前期末純資産100 + 当期純利益50 = 当期末純資産150
当期末純資産150 – 前期末純資産100 = 当期純利益50
収益200 – 費用150 = 当期純利益50
このように、損益計算書で計算された当期純利益と貸借対照表の純資産の差額から計算された当期純利益は一致します。
公認会計士 黒田健治